flow_score とは? セクター資金流入を測る独自指標

3軸合成スコアの定義 / 計算方法 / 使い方

flow_score とは

flow_score は dow-japan が独自に算出している、東証 33業種の 資金流入の強さ を 0〜1 の数値で表す指標です。値が高いほど、その業種に当日資金が集中していることを意味します。

「セクターローテーション」を見える化するために、リターン・売買代金・新高値率という 3つの異なる側面を組み合わせて算出しています。1つの軸だけでは捉えきれない「本当に資金が向かっている業種」を浮かび上がらせることを狙った設計です。

計算式の 3軸

flow_score は次の 3軸を 33業種中の順位パーセンタイル (0〜1) に正規化したうえで、固定の重みで合成します。

重み 30%

① 業種リターン

業種別の時価総額加重リターン (%)。今日その業種がどれだけ上昇したかを示します。

重み 30%

② 売買代金 / 20日平均比

当日の業種売買代金を、自身の直近 20日平均で割った倍率。普段比でどれだけ資金が動いたかを示します。

重み 40%

③ 20日新高値率

業種構成銘柄のうち、当日 20日新高値をつけた銘柄の割合 (%)。広がりのある上昇か (Breadth) を示します。

flow_score = 0.30 × rank(① 業種リターン) + 0.30 × rank(② 売買代金比) + 0.40 × rank(③ 新高値率)
※ rank() は 33業種中の順位パーセンタイル (1位 = 1.0、最下位 = 0.0)

生の数値ではなく順位パーセンタイルを使うのは、業種間で売買代金の絶対値が桁違いに異なるためです。順位化することで「33業種の中での相対的な強さ」を公平に比較できます。

数値例

たとえば、ある日の集計が次のようなセクター 3つだったとします (簡略例)。

業種 ① 業種
リターン
② 売買代金
/20日平均
③ 新高値率 合成
flow_score
鉄鋼 +2.1% 1.45× 20.0% 0.812
銀行業 +1.4% 1.30× 12.5% 0.685
サービス業 +0.3% 0.95× 4.2% 0.412

※ flow_score の値は 33業種中の順位パーセンタイルに重みを掛けた合成値。上記は説明用の簡略例で、実数とは異なります。最新の実数値は セクター資金流入ランキング で公開しています。

どう使う?

flow_score は 当日の資金集中度を把握する ために使います。具体的には次のような見方ができます。

  • 上位 (0.8以上): 当日明確に資金が向かっている業種。複数日連続で上位ならローテーションの本命候補。
  • 中位 (0.4〜0.7): 平均的。注目されているわけでも見放されているわけでもない。
  • 下位 (0.3以下): 当日資金が抜けている業種。決算等のイベント要因の可能性。

重要なのは 連続性 です。1日だけの上位は単発のイベントで膨らんだ可能性があるため、後述の セクター品質ラベル で「定着しているかどうか」を併せて確認します。

セクター品質ラベル

flow_score の単日値に、過去の順位変動を組み合わせて、セクターの状態を 5段階のラベルで表しています。

本命
直近 5営業日平均で上位かつ、当日も上位。資金流入が継続している。
定着
複数日にわたり上位を維持。トレンド化している状態。
準本命 / 準定着
本命/定着の一歩手前。順位が上昇基調にあり、注視対象。
警戒
直近上位だったが順位が急落。資金が抜けつつある可能性。

よくある質問 (FAQ)

Q. flow_score は将来の株価を予測する指標ですか?

いいえ。当日の資金集中の「状態」を可視化するためのものです。将来の値動きの予測や売買の推奨は行いません。

Q. 売買代金が増えた業種は必ず flow_score 上位になりますか?

いいえ。3軸 (リターン 30% / 売買代金比 30% / 新高値率 40%) を順位パーセンタイル化して合成しているため、売買代金だけが伸びても他の軸が弱ければ上位になりません。「広がりのある上昇か (新高値率)」を重視している設計です。

Q. 計算頻度はどのくらいですか?

大引け後 (16:30 頃) に当日分を日次更新します。前場引け時点 (11:30) の独自集計は 資金流入速報ページ で別途公開しています。

Q. 対象は東証プライムだけですか?

東証プライムとスタンダードを対象にしています (グロースは除外)。33業種すべてを毎日ランキング化しています。

Q. 重みはどう決めたのですか?

新高値率 (Breadth) を 40% と最大にしているのは、業種内の少数銘柄だけで指数が動いた「ニセの強さ」を弾くためです。リターンと売買代金は同等 (各 30%)。重みはチューニング対象として運用ログを見ながら見直しています。

出典・免責
計算元データ: J-Quants API (株式会社JPX 総研) の日次株価・銘柄マスタを集計。
本ページの情報は当サイト独自の集計・指標であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
公開: 2026-06-21 / 最終更新: 2026-06-21